2013年3月20日水曜日

竹筬(たけおさ)/Amazing Japanese Bamboo Reed

タイトルだけ英語にしてみました?
「おさ」とは、織機にヨコ糸を通したあと、手前にカタンと引く「あれ」のことです。
岐阜県瑞穂市での「試作竹筬と織布展」を見てきました。日本竹筬技術保存研究会主催で、江戸時代後期から作られてきた竹筬を復活させるべく技術を磨いていらっしゃる会のメンバーのかたがたの作られた竹筬と織られた布の展示です。
実演もあり、とてもわかりやすい解説もあって聞いていくうちに、膨大な時間と手間がかかり、「日本の職人魂」を垣間見た思いです。
竹筬研究会のかたが作られた筬で織った日本各地の有名な手織り布の展示もあり、とくに志村ふくみさんの織り布もありました。
この会で竹筬を作られ、岐阜県羽島市の美濃縞伝承会で織りをされているかたの織布の展示は、筬をつけたままになっていて、とても分かりやすかったです。
ヨコ糸を通して手前に引くものが「おさ」。

筬羽を削っているところ。0、9mmの厚さに削るそうです!

見てると気持ちいいくらいにすう~っと削られていきます。

竹羽が細かく並んだ筬。この間にタテ糸を通します。縞(たてストライプ)を織ったあとが残っています。

茶わた(茶色のわた)そのままの色で織った布。おさをはずさずに展示してあります。

上の生地のアップ。タテ糸もヨコ糸も手紡ぎです。この生地は広幅で、お座布団を作られるそうです。贅沢!

藍染めの美濃縞。

きれいな藍色です。竹筬を作り、糸をわたから手紡ぎし、草木染して織る・・・。時間がゆっくり流れています。

0 件のコメント:

コメントを投稿